2016年11月11日金曜日

WEB版『森へおいでよ』第7回「むしを味わう」のつぶやき。。(バッタ)

こんにちは、岸本×太です。
「森へおいでよ!第7回 むしを味わう」 今回は, 言いたいこと書きたいことが山ほどありました。
が,
紙面の都合上, 字数制限ってもんがあり,書きたいことを抑えつつ, それでも,書けるだけ書く,ということとなりました。
まあ, 結果として,書けた方かな,とは思っていますが。
ちなみに, この回から,ネットでの公開が決まりました。
西日本新聞の担当の方から電話をいただきまして,
あ,何か問題でもあったかいな?
と警戒しつつ,出てみますと,
ネット版に載せてもいいですか?
ということでした。 そう,「好評につき」ってヤツですね。
で,尋ねたんです, 「好評につき」って,一体,どこの,誰に,どう好評だったのですか? と。
ふふふ, どうしても,気になる方は, 直接お会いしたときにでもお尋ねください。
ところで, 食文化って, 一体何かな,といつも思います。 これだけ情報伝達が発達したもんで, ローカルな文化は,悉く,変質したり,吸収されたりして消滅します。 本文にも書いていますが,方言と全く同じです。 それがまだ権力側からの押しつけのように, 無理やりやめさせられたり,という経緯があれば, 却って,人々は,忘れないように,こっそりと存続させていくのですが, 食文化や方言におけるマイノリティは, その文化を, 自ら恥じて,捨て去り, 新しく吸収したマジョリティの文化によって,塗り固めようとする傾向にあります。
もったいないと思いませんか?
喩えるならば, 巨大なカンバスに,モザイク状に精緻な絵がたくさん描かれている, そんな状態を美しいと思うのですが, ある箇所に,ペンキで,べたーっと大きな面積が上塗りされました。 それをみて,各所各所で, 真似るかのごとく,同じ色のペンキで,べたーっと塗ることが率先して行われているようなものなのです。 たしかに, 1色で塗られると,統一感がありますが, そこには何の愉しみもありません。
食文化において, 極端に言うならば, 1日これだけのエネルギに, これこれの栄養素を,それぞれこれだけ摂取すれば, 「健康」に生きられる, ということで, デンプンやタンパク質やらビタミンやらを粉末状にして摂取して, それで,愉しいか? ってことですね。 突き詰めていけばそうなってしまうんですよ。 この理屈, 頭がいい人間はすぐに理解できると思います。
もう,細かい説明がめんどっちいので, はしょります。
ちなみに,当方などは, 関西で長く生活していたもんで, 神戸弁を土台に,大学に入るまでは大阪弁が, 大学に入って以降は,京都弁も混ざり込んだ関西弁をずっと喋っていました。 福岡に住むようになり, 博多弁に近い福岡方言を,主に語彙の面で取り入れ, 筑豊に移り住んでから,筑豊弁も,同様に,語彙の面で取り入れた言葉を話します。 純粋さなど,クソ喰らえ,です。
あ,失礼。
おうんこをお召し上がりください,ですね。
単一,だとか,純粋の,だとかを, 文化や民族や国に当てはめると, 碌なことはありませんし, そもそも,そんなものは,幻想でしかありません。
てんでバラバラで, ごちゃ混ぜで, それぞれ,すこしずつの共通項しかないのが, あたりまえでしょう。 それを, 恰も, これは,こうでなければならない! などと大上段に構えると, 滑稽でしかないんですよ,ほんと…
まあ, そんな想いが渦巻いている中で, この本文を書いたもんで, 新聞に載せる文章としては, 挑発的,攻撃的な風になったのですよ,これが。 あくまでも,新聞用の文章としては,ですがね。

0 件のコメント:

コメントを投稿